リースバックとは、自宅などの不動産をリースバック専門の不動産会社へ売却し、家賃を支払うことで従来通り引き続きその不動産を利用する方法です。また、買取代金は一括で支払われるために、まとまった現金が必要なときなどに利用される場合も少なくありません。
例えば……
・相続時における現金による遺産分割
・病気の治療費や介護費用
・離婚発生における共有財産の分与
・事業用資金の調達や借入の返済
・終活などの相続準備や生前贈与
・その他、急遽まとまった現金が必要となった場合
また、家を売却して他の賃貸住宅へ引越すことに比べるといくつかのメリットもあります。
・現金化までの期間が比較的に短い
・引越しをする必要がない
・子どもの学区が変わることがない
・売却したことが周りに知られない
・将来的に買い戻すことが可能
・引越し後不慣れな土地での生活によるストレスや金銭的負担がない
リースバックのメリットはこれだけではありません。持ち家時における固定資産税、修繕費、火災保険などが不要になるため日々の支払い負担が軽減されます。また、突然の災害などで家を失ってしまっても債務だけが残ってしまうということもなくなります。
また、条件によって異なりますが、金銭的負担だけでなく精神的負担からも解放されます。そのため、特別まとまったお金は必要ではないが年齢的にも持ち家の負担から開放されたいという方もリースバックをご利用されています。
このようにメリットの多いリースバックですが、オーバーローン状態(住宅ローンの残債が売却価格よりも多い場合)リースバックの利用は難しくなってしまいます。例えば、住宅ローンの残債が2000万円の状況であり、売却価格は1800万円だった場合はリースバックを利用することができないのです。
また、毎月の家賃は不動産売却価格の6%~10%が目安となる為に周囲の家賃相場よりも高くなるようであれば再検討する必要もあります。但し、引越し費用や新しい土地での生活時に発生するであろう費用などの金銭的負担だけではなく、肉体的、精神的な負担なども考慮し総合的な判断をしないと「やっぱり引っ越すべきではなかった」と後悔することもあるので十分な検討が必要です。
参考資料:一般社団法人全日本任意売却支援協会
https://ninbai-japan.or.jp
あなたに適したリースバック会社の選び方とは?
リースバックを利用したい場合はリースバックを専門とする不動産会社を探さなければならないですが、大手の不動産会社から地域密着型の専門会社まで色々あります。当然会社によって得手不得手もあり、単純に「ここは大手だから」という理由だけでは安心した取引はできません。
なぜなら、リースバックを利用する場面は様々であり、それぞれの理由にあった提案をする必要があるからです。例えば、一言で「相続」と言っても生前贈与なのか、もしくは所有者が亡くなられた後に発生した相続なのかで提案できる内容は異なるのです。
後になって「別のリースバック会社にしておけば……」という後悔をしない為には、複数のリースバック会社を比較して、どれが一番自分に適しているリースバック会社なのかを検討する必要があるのです。
複数のリースバック会社に一括で問合せとはいうものの、複数の会社に問合せするのは大変な作業となります。何度も何度も同じ説明を繰り返すために疲れてしまい適当なところで妥協してしまったり、相手から焦らされて判断が鈍り自分に合っていない会社を選んでしまったために悔やまれている方も多く見受けられます。
このような場合、リスクや負担を避けるためには個別で問合せをするのではなく、一括で問合せが可能なサイトを利用するとよいでしょう。
一括サイトであれば時間や手間も省けますし、返のあったリースバック会社の中からあなたの状況に適した1社をあとでゆっくりと選ぶこともできます。
但し、不動産を売却するということはとても重要なことであり、それを素人判断するのは非常に不安を感じる方もいらっしゃいます。しかし安心してください。一括サイトの中には担当制を用いている会社もあります。担当があなたの状況を判断しあなたの状況に適したリースバック会社を選別してくれるのです。そのため、不動産売却における税金問題や複雑な状況下におけるリースバック利用など、会社選択の判断がしにくい場合などは、担当からアドバイスしてもらうことも可能です。
下記からリースバックの活用事例を読むことができます。どのような時にリースバックが活用できるのかの事例をご紹介します。
正しく使えばとても役に立つリースバック。不動産を所有している人だけが利用できる便利なサービスだと私は考えています。